「伝わらない」をなくしたくて。わが子のサポートブックを作ってみた話

発達理解(特性・診断・考え方)

\ この記事を読んでほしい方 /
わが子のことを「うまく伝えられていない」と感じている方/支援者が変わるたびに一から説明することに疲れている方/子どもの情報をちゃんと整理しておきたいけど、何から始めればいいかわからない方/同じように手探りで進んでいる誰かのそばにいたい方

「また一から話さなきゃ」という、あの疲れ
担当の先生が変わる。
療育のスタッフが替わる。
かかりつけの担当者が変わる。

そのたびに、また一から話す。
特性の話は伝えた方が話が早かったり、その後の対応も変わってくるから大切なのだが…声に出して伝えるのは毎回辛い。
言う度に障がいを認めるようで、この子の耳にも入れたくないのに…

この子はこういう子で、こういうときに困って、こうしてもらえると助かる。

伝えているつもりでも、どこまで届いているかわからない。
引き継ぎのすき間に、大事なことが落ちていく感覚がずっとあった。

サポートブックというものを知った
就学相談について調べていたとき、「サポートブック」という言葉に出会った。

わが子にかかわる支援者と、情報を共有するためのもの。
担任の先生、療育のスタッフ、かかりつけの病院、緊急時に預かってもらう祖父母。この子のことを知ってほしい人、全員に渡せる「一冊」だ。

読んだとき、正直に思った。

これ、もっと早く知りたかった。

何を書くのか
サポートブックに書く内容は、だいたいこんなものだ。

名前・生年月日・診断名・かかりつけ医・緊急連絡先
好きなこと、得意なこと、苦手なこと
困りやすい場面と、そのときの対応のコツ
保育園や家でのふだんの様子
本人の強み、ここを見てほしいということ
難しく考えなくていい、と思った。

「あの先生に、最初から話しておきたかったこと」を書く。それだけでいい。

書きながら、止まったところ
作り始めると、手が止まる場面があった。

「苦手なこと」の欄に向き合うのが、思った以上に重かった。
できないことを、文字にして並べていく作業。
途中で、なんとも言えない気持ちになった。

でも同時に、「強み」の欄を書くとき、自然と言葉が出てきた。

この子のいいところ、ちゃんとたくさんある。
毎日一緒にいるからこそ、見えなくなっていたことに気づいた。

情報を「整理する」というより、この子のことを改めて「発見する」時間だった。

渡してみて、変わったこと
療育の先生に渡してみた。

次の面談で、最初から少し違う感じがした。
「読んでくれてる」と、すぐにわかった。

ゼロから説明しなくていい。
少し前から始められる。

それだけで、こんなにラクになるのかと思った。

「これがあると助かります」と言ってもらえたことも、素直に嬉しかった。
渡す側も、受け取る側も、ラクになれるものなんだと実感した。

「伝える」を、仕組みにしてしまう
毎回口で説明するのは、やっぱり限界がある。
疲れるし、言い忘れるし、うまく伝わらないこともある。

サポートブックは、「伝える」を仕組みにするツールだと思った。

一度作ってしまえば、あとは渡すだけ。
更新も、気づいたときに少しずつでいい。

完璧じゃなくていい。
まず一冊、作ってみることだと思っている。

noteでも、もう少し詳しく書きます
このブログとは別に、noteでも発信を始めることにした。

ブログでは体験や気持ちをそのまま書いている。
noteでは、もう少し実用的な内容をまとめていくつもりだ。

最初の記事は、このサポートブックについて書いた。
何をどう書いたか、渡すときに気をつけたこと。ブログより少し踏み込んだ内容になっている。

👉 note|サポートブックをつくってみた話、もう少し詳しく

両方読んでもらえたら、と思っている。

次回は、「”この子らしく”って、何だろうと思った日」
今日はこどもの日。
「子どもが自分らしく育つ日」と言われると、少しだけ複雑な気持ちになる自分がいる。

「この子らしく」って、どういうことだろう。
特性があって、うまくいかないことがあって、それでもと思いながら過ごしたこの一年のことを、次回は書こうと思っている。

どうか同じように我が子を思い、調べ、涙を流すあなたの心が少しでも晴れますように。

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