最初、先生のことが信用できなかった。それでも通い続けた理由

発達理解(特性・診断・考え方)

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発達専門の小児科の先生との関係に、なんとなく引っかかりを感じている方/診断は出たけど、この先生でいいのか迷っている方

「この先生で、本当によかったのかな」
今だから正直に書くけれど、最初、主治医の先生のことが信用できなかった。

1時間以上待って、ようやく呼ばれた診察室。
事前の予診票には、子どもの様子を細かく書いた。
でも診察時間は、10分ほどだった。

そのわずかな時間で、診断名が出た。

帰り道、子どもを抱えながら思っていた。
「これで正しかったのかな。もっとちゃんと見てほしかった」

不信感というより、置いてきぼりにされたような気持ちだった。

でも、やめなかった。理由は一つだった
それでも、通院をやめようとは思わなかった。

理由はシンプルで、「他にどこへ行けばいいか分からなかった」からだ。

発達専門の小児科は、数が少ない。
初診まで数か月待つのが当たり前で、キャンセル待ちが続くこともある。
「合わないから転院しよう」と気軽に言えるような状況ではなかった。

だから通った。不信感を抱えたまま、通い続けた。

変化は、小さなところから始まった
何回か通ううちに、先生の診察に「型」があることが分かってきた。

子どもへの問いかけ方、視線の向け方、少しのやりとりで何かを測っているような丁寧さ。

慣れてきた頃、先生がこんなことを言った。

「この子、前回より目が合いやすくなりましたね」

え、と思った。私は気づいていなかった。
でも言われてみれば、そうかもしれなかった。

先生は毎回、ちゃんと見ていた。
あの短い時間の中で、ずっと。

「この子のために動いている」と感じた瞬間
転機になったのは、インクルーシブ教育の制度について相談したときだった。

先生はアドバイスをくれながら、少し困った顔でこう言った。

「支援が必要だから申請しているのに、お子さんの程度によっては認定されないこともあるんです」

その言葉に、どこか苦さがにじんでいた。

制度への不満ではない。
子どもが認定されなかったときのことを、先生自身が心配していた。
そういう顔だった。

あの瞬間、何かが変わった気がした。
この先生は、この子のことを診ている。数字や診断名だけじゃなくて。

短い診察には、理由があった
後になって知ったことがある。

発達専門の小児科の待ち時間が長く、診察が短い理由のひとつは、診察を受けたくても受けられない子が、まだたくさんいるからだ。

一人にかけられる時間には限りがある。
その中で、できる限り多くの家族に会おうとしている。

そう考えたとき、あの10分間が違って見えた。

短いのは、いい加減だからじゃない。
その先生なりの、精一杯だったのかもしれない。

今、私が思うこと
「先生を信頼できるかどうか」は、最初の印象では分からないことがある。

診察時間の長さや、言葉の多さは、その先生の誠実さとイコールではない。

もちろん、合う・合わないはある。
転院が正解のケースもあると思う。

でも私の場合は、信頼は「通い続けた先」にあった。

子どもの変化に気づいてくれる目。
制度の壁を、自分のことのように苦く思う顔。
そういうものが積み重なって、今の関係になった。

もし今、なんとなく引っかかりを感じながらも通い続けているなら。
その「もう少し」が、何かを変えるかもしれない。

どうか同じように我が子を思い、調べ、涙を流すあなたの心が少しでも晴れますように。

著者:風助ママ
発達ゆっくりっ子を育てるワーママ。日々のリアルをそのまま書いています。

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