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就学先を検討中の方/就学相談で「支援学級が適切」と言われてショックを受けた方/支援学級と通常学級の違いがよくわからない方/正解が見えないまま揺れている方
主治医に就学のことを聞いた日のこと
就学のことを主治医に聞いたのは、自分からだった。
「小学校のこと、そろそろ考えておきたくて」と切り出すと、先生は少し間を置いてから言った。
「この子なら支援学級でいけると思いますよ。就学前に発達テストを受けると、判断の材料になります」
診察室を出て、廊下を歩きながら、どこか足元がふわふわしていた。
「支援学級」。
その言葉を、何度も頭の中で繰り返した。
ショックだった、と正直に言う。
通常学級に加配がつく形(通級)を、なんとなく想定していた。だから、支援学級という答えは、想定より一段階、向こう側にある感じがした。
先生は間違いなく、この子のことを見た上で言ってくれている。それはわかる。
それでも、頭と気持ちが追いつくまで、少し時間が必要だった。
「支援学級」って、どんな場所なのか。正直、よくわかっていなかった
その日の夜、スマホで調べながら気づいたのは、自分が「支援学級」をちゃんと理解していなかったことだった。
漠然と「特別なクラス」というイメージはあった。でも、何がどう違うのか、通常学級とどう関わりがあるのか、具体的には何も知らなかった。
調べていくと、大まかにわかってきたことがある。整理すると、こうだった。
通常学級(普通学級)
一般的な学級。クラス数十人の中で一緒に学ぶ。発達に困りごとがあっても、個別の支援は基本的には手厚くない。通級指導教室との併用は可能。
通級指導教室(通級)
通常学級に在籍しながら、週数時間だけ別室で個別・小集団の支援を受ける。在籍は通常学級なので、給食も行事も基本的に一緒。
支援学級(特別支援学級)
学校内に設置された少人数の学級。1クラス最大8人。個別の指導計画のもとで学ぶ。「交流学習」として通常学級と一緒の時間も持てる。担任の先生との関係が濃い。
特別支援学校
障害が重い場合や、特別な設備・専門スタッフが必要な場合に選ばれる。通常の小学校とは別の学校。
これを見て、「支援学級=特別支援学校」ではないことを、ちゃんと理解できた。
同じ学校の中に、ちゃんとある。行事も、給食も、学校という場所は一緒なのだ。
「支援学級が適切」と言われてショックだった理由を、掘り下げてみた
ショックだった理由を、正直に掘り下げてみた。
一つ目は、「想定していた答えと違った」という、ただそれだけのことだった。
想定が現実からずれていた。それが揺さぶった。
二つ目は、「支援学級に行くと、普通の子どもたちと離れてしまう」という漠然とした不安だった。
でも、これは交流学習の仕組みを知ってから、少し手放せた。
離れるのではなく、「自分のペースで同じ学校にいる」という選択肢なのだと。
三つ目は、もう少し根っこに近いところにあった。
「支援学級」という言葉を聞いたとき、この子のことを「特別な子」として括られたような気持ちになったのだ。
でも。
この子は最初から、ずっと特別な子だった。
誰と比べるまでもなく、この子はこの子だった。
支援学級という名前が、それを変えるわけじゃない。
そう思ったとき、ようやく少し、足が地についた気がした。
就学相談の流れ。知っておくと、少し楽になること
就学相談は、自治体によって進め方が異なるけれど、大まかにはこんな流れになることが多い。
まず、小学校就学の約1年前(年長の夏〜秋ごろ)に就学相談の申し込みが始まる。
次に、教育委員会の担当者や専門家による「就学支援委員会」で、子どもの様子や発達検査の結果をもとに「どの学級が適切か」を検討する。
最終的な就学先は、保護者と相談しながら決まる。就学支援委員会の「意見」は参考であり、最終決定権は保護者にある。
「最終決定権は保護者にある」というのは、知っておいてほしいことだ。
専門家の意見は大切にすべきだけれど、押し付けられるものではない。
迷っていいし、複数の学校を見学していい。
「合わなければ転籍できる」ことも、多くの自治体で認められている。
一度決めたら変えられない、ではないのだ。
支援学級を選ぶことは、この子の可能性を狭めることなのか
一番、ぐるぐると考えたことがここだ。
支援学級に行けば、この子は普通の子どもたちと同じ経験ができなくなるのか。
学力が下がるのか。
将来の選択肢が狭まるのか。
正直、まだ全部の答えは出ていない。
でも、一つだけ今確かに思っていることがある。
「この子が毎日安心して学校に行けること」が、何より先にあることだ。
どんなに整った環境でも、どんなに立派な指導計画があっても、子どもが「学校が怖い」「行きたくない」と感じていたら、何も育たない。
療育でも同じだと、先生が教えてくれた。
安心できる場所が、成長の土台になる。
逆に言えば、安心できる場所さえあれば、子どもは自分の力で伸びていく。
支援学級がその場所になれるなら、それは「可能性を狭める」のではなく、「可能性の根を張らせる」ことなのかもしれない。
今は、そう思っている。
まだ、揺れている
この記事を書いている今も、完全に腹が決まったとは言えない。
見学にまだ行けていない学校がある。
聞けていない質問が、いくつかある。
この子の来年の姿が、まだ見えていない。
就学相談をした先輩ママたちの話を聞くと、「支援学級にして良かった」という人も、「通常学級でなんとかなった」という人も、どちらもいる。
それはつまり、正解が一つではないということだ。
子どもによって違う。
学校によって違う。
その子と学校の、相性がある。
「適切です」と言われた言葉を、まだ受け取りきれていない部分がある。
でも今は、「揺れながらも、考え続けていること」が大事なのだと思っている。
答えを急がなくていい。
この子のことを、一番よく知っているのは、わたしだから。
次回は、就学相談で実際に感じたことや、学校見学でチェックしたいポイントを書こうと思います。まだ手探りですが、一緒に考えていきましょう。
就学の選択肢を調べながら、この子の小学校生活を何度も頭の中で想像した。どんな教室で、どんな先生と、どんな友達と過ごすのか。正解がわからなくて怖い夜もあった。でも調べるたびに、「選択肢がある」ということが、少しずつ力になっていった。知ることは、怖いことじゃない。知ることで、この子を守る選択ができるようになる。そう思って、今日も調べ続けている。
どうか同じように我が子を思い、調べ、涙を流すあなたの心が少しでも晴れますように。
著者:風助ママ
発達ゆっくりっ子を育てるワーママ。日々のリアルをそのまま書いています。


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