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帰宅後や切り替えのタイミングで子どもが崩れてしまう方/パニックをどう受け止めればいいか迷っている方
玄関を開けた瞬間から、崩れていく
保育園のお迎えに行くと、子どもは走って来る。
「ママ!」と、嬉しそうに。
でも家に着いて、靴を脱がせようとした瞬間から、様子が変わる。
ランドセルならぬ通園バッグを下ろしてほしくない。
着替えはしたくない。
おやつは「これじゃない」。
テレビをつけたら「この番組じゃない」。
最初の頃、私は「なんでこんなに機嫌が悪いの」と思っていた。
迎えに来た瞬間は笑っていたのに、なぜ?
「保育園でいい子にしていた反動」だと知った
療育の先生に話すと、こう教えてくれた。
「保育園でずっとがんばっているんですよ。集団のルールに合わせて、感情も抑えて。お母さんの顔を見た途端、安心して一気に緩むんです」
お母さんだから、崩れる。
安心できる場所だから、ここでは出せる。
そう言われて、怒りとも違う、複雑な気持ちになった。
嬉しい、のだと思う。でも正直、しんどいとも思う。
この両方が同時に本当のことだった。
パニックは、だいたい10分続く
切り替えができないとき、泣き崩れるとき、体ごとひっくり返るとき。
我が子のパニックは、だいたい10分ほど続く。
最初は「どうにかしなければ」と思っていた。
理由を聞く。なだめる。代替案を出す。
どれも火に油だった。
今は、嵐が過ぎるのを待つと決めている。
そばにいる。でも言葉をかけすぎない。
「大丈夫だよ」も、その瞬間は届かないと分かったから。
ただ、隣にいる。
それだけで、10分後にはふっと落ち着くことが多くなった。
「嵐の前」が読めるようになってきた
パニックが起きやすいタイミングがある、と気づいたのは、記録をつけ始めてからだった。
帰宅直後。食事の前。お風呂の前。
それと、体調が回復してきた頃。病み上がりのタイミング。
「なぜ病み上がりに?」と思うかもしれない。
療育の先生の言葉を借りると、「体が回復するとき、感覚が戻ってきて敏感になる」らしい。
具合が悪いときは静かだった子が、よくなってきた途端に荒れる。
我が子に限らず、よくあるパターンだと教えてもらった。
嵐が来るタイミングが分かると、少しだけ構えられる。
驚かなくなる分、私自身も落ち着いて対応できるようになった。
「切り替え」が苦手な子に、やってよかったこと
切り替えのたびにパニックになっていた頃、試行錯誤したことがある。
一番効いたのは、「予告する」ことだった。
「あと5分でご飯だよ」ではなく、「テレビがおわったら、ご飯にしようね」。
時間の概念よりも、「何かが終わったら次へ」という順番で伝える方が入りやすかった。
もう一つ、子どもが好きなキャラクターやセリフを使うこと。
直接「お風呂入って」と言うより、好きなキャラクターの声マネで言ったほうが、なぜか動く。
完全に作戦だけど、笑えるからいい。
全部うまくいくわけじゃない。
同じ方法が翌日は効かないこともある。
それでも、手持ちのカードが増えると、少し楽になった。
しんどい夜、一番きつかったこと
正直に書く。
パニックが続いた日の夜、子どもが寝たあと、ぼうっとしていた。
疲れているのに頭が回り続ける。
「今日の対応はよかったのか」「これが毎日続くのか」「私は正しいやり方をしているのか」。
誰かに答えてほしいわけじゃない。
でも頭の中のひとり問答が止まらない夜が、何度もあった。
そういう夜に一番きつかったのは、「正解が分からない」ことだった。
育児書を読んでも、他の家庭の話を聞いても、我が子には当てはまらないことが多い。
最終的には、この子を観察して、この子から教わるしかない。
そう思えるようになったのは、かなり最近のことだ。
「しんどい」と「愛している」は、両立する
帰宅後に崩れる子どもを前に、ため息をついたことがある。
そのすぐあとに、罪悪感が来た。
こんなにがんばっているのに。
こんなに可愛いのに。
それでも「しんどい」と思ってしまう自分が嫌だった。
でも今は、こう思っている。
しんどいと思うのは、本気でやっているからだ。
愛しているから、期待して、消耗する。
この「しんどさ」は、愛情の裏返しだと思うことにした。
「しんどい」と「愛している」は、どちらかが本物でどちらかが嘘ということはない。
両方が、本当のことだ。
今日も、帰ってくる
今日も夕方、子どもがやってくる。
玄関で笑顔を見せて、その10分後には崩れているかもしれない。
お風呂の前に嵐が来るかもしれない。
でも、10分で終わることを知っている。
嵐の前の兆しも、少しずつ分かってきた。
隣にいれば、必ず落ち着くことも。
完璧にはほど遠いけど、昨日の私よりは少し、上手になっていると思う。
それで、いい。
どうか同じように我が子を思い、調べ、涙を流すあなたの心が少しでも晴れますように。
著者:風助ママ
発達ゆっくりっ子を育てるワーママ。日々のリアルをそのまま書いています。


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